何回になるか予測できない「親御さんインタビュー」普段のことをありのままに、お話しして頂いてます。
今回は1年ぶりに福田史子さん(お母さん)、ゆうきくんにお話を伺いました。第五弾、今回も興味深い話が出ました!
け : ご無沙汰してます。この前も、展示会きてくださってありがとうございます。ゆうきくん、今何歳になりましたか?
母 : こちらこそ、絵にしてくださってありがとうございます。ゆうきは、今8歳。次9歳ですね。
け : でれ大人やん!
母 : そうなの、だからちょっと寂しくて。今が一番かわいいから。その内、髭とか生えてきたらやだなって笑。まあ性格は無邪気なままだと思うんだけど、寂しいね。
け : そういうのあるんだ。母は子どもが幾つになっても子どものままだと思ってたけど、そうじゃないの?
母 : それはそうなんだけど、何ていうか子どもらしいかわいさがなくなってくるとういうか、子育て後半戦みたいな感じがしてね。
け :子どもらしいかわいさって、容姿以外にどういうのがあるの?
母 : あと、ほら。手とかもめっちゃ小さいから。抱きついた感じのぷにぷに感とか。お母さんって子どもが家から出ていくと、急に寂しくなるとかって言うじゃない?そういう感じかも。
け : わたしたちには分からないかも笑
母 : 手もそんなにかからなくなってきたからね。昔はトイレさせるのも一苦労だったけど、今は自分でできるようになったし、だから今が一番楽なのかもね。
け : 昔できてなくて、今できるようになったことって他に何があるの?
母 : トイレと、あとなんだろう。できないことはまだ多いよ。お風呂も1人で入れないし、髪も洗えないし。髪も切らしてもらえなかったりとか、爪も切らせてもらえなかったりとか、夜も寝かしつけないとダメとか全然あるんだけど、それが別に苦じゃないから。そうね、でもトイレはやってほしいよね。1人で。大人になっても処理したくないじゃん笑。それだけは絶対に覚えさせようと思って、そこだけは必死にやったのね。あとはそこまでできなくても困ることがないから、教えてないってだけかもしれない。
け : なるほどね
母: でも、ゆうきすごいのよ。自閉症の特徴なのかもしれないけど、記憶力がすごくてさ。あたしの料理を見てるんだよね、いつの間にか。餃子作ろうとするものならさ、ニラ出してくるだよね。お兄ちゃんは何入ってるのか知らないのに。
け : めっちゃかわいいやん。
母 : そうなの。見ないじゃん、そんな中身なんて。でも、見てるんだよね。お弁当の用意するもんなら、冷蔵庫から卵出して割り始めるんだよ笑
け : 凄いじゃん!それって料理以外でもあるの?
母 : うん、お遊戯会で米津玄師のパプリカって踊りを覚えて、久しぶりで私が鼻歌を歌ってみたら踊り出したの。やったの3年前ぐらいで、それまで封印してたのにね。
け : あのー、聞くの怖いんだけど、俺のこと覚えとるかな?
母 : たぶん笑。おばあちゃんとかにあっても行きたがる割には 、会ってもクールにしてるから。あ、ハイタッチみたいな。シャイっていうよりはそこは表情に出さないって感じ。
け : なるほどね、そこは都会の人だ。
母 : おばあちゃん家行って当たり前のように入って行って、冷蔵庫開けたり好き勝手するのね。で歩み寄ってやると、ちょっとニコってするぐらい。
け : え、たとえばお父さん帰ってきたらどういう風なの?
母 : えっとねー、日によるんだよ。玄関のほうに走っていく時もあれば、Youtube見てる時とかはチラッと見て終わる時もあるし。
け : 福ちゃんが帰ってきた場合は?
母: 別に〜みたいな感じ。そんなにママっ子でもないの。
け : 料理っ子だ。料理っ子。
母 : 笑笑。どっちかというとね。私の姉とかの方が好きで。甘やかしてくれるから。
け : お母さんとお父さんに関しては、ずーっと一緒におるのも分かってるからっていうのもあるのかもね。さっきの料理の話、めっちゃ可愛いね。
母 : そうだよ。あと何出すかなと思ってみてたら、ちゃんとキャベツも出すし。うちは餃子にキャベツとニラいれるから。
け : かわいいわ。
母 : 食べたいやつも出すけどね。逆に作る予定なくても、餃子食べたい時は餃子の皮出してきたりカレー食べたい時は、カレーのルーを出してきたり。わかるんだよね、カレーを食べたい時はこれが必要なんだなとか。
け : 将来的に料理の方向に進むの?
母 : そういう人もいるよね。ただ不器用なんだよね。卵とかもうまく割れなくてグチャグチャってなっちゃうし、殻も卵の中に入っちゃうみたいな感じになっちゃうんだけど、それがだんだん改善してったら、やってみても面白いかもなと思って入るよね。なんかできそうじゃない?ちゃんと教えたら。
け : なんかそんな気はする。ねえねえ、トイレって、トイレ教えてきたって言ったじゃん。本人は教えられてる自覚あるのかな?
母 : ないんじゃないかな?なんでオムツを外すんだ、みたいなところから入ったから。おしっこはすぐできるようになったんだけど、連れて行けばなんか出さなきゃ行けないんだなって、覚えたんだけど、うんちの方が大変だったね。すごく苦労した。
け : 本人もやる事が多いもんね。うんちの場合。
母 : そうだね。
け : そっちは本能的なものじゃん。だから覚えられるのも不思議ではないんだけど、料理の方はさ、自分で興味を持って覚えたんでしょ。教えてないのに。だから、その新しい1ページ開くんじゃないんかなって期待してみたんだけど。
母 : そうだね、でもルーティンの一つかもしれないんだよね。たとえばお弁当作りでさ、お父さんのお弁当を作るとするじゃん、そうするとさ冷蔵庫からプチトマトを出してお弁当に入れるのよ。
いつもプチトマト入れてるからさ。
・・・第六回に続く。