■対談者
ミ…ミンナのミカタぐるーぷの代表取締役の兼子文晴さん。元うつ病患者で、自身もパニック障害による精神2級の手帳を持つ。
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け…ONEART 代表理事。けみ芥見。
■内容
今回はONEART新聞を読んでくださってる障がいを持ったお子さんの保護者の皆様に未来の選択肢をお見せしたくて、障がい者に寄り添った就労支援を展開する兼子社長に対談をお願いしました!実は2人は10年来の飲み友達で、先輩の縁で知り合い、お互いアル中時代に泥酔し合った仲間だとか。
け:正直何してるかよく知らなかったんだけど、この前、久しぶりにFacebookで見かけて、俺も知ってる文化人と対談とかしてて、よくよく見たらめちゃくちゃすごい人なんじゃと思い、対談の機会を貰いました。今日は社長よろしくお願いいたします!笑早速ですが、ミンナのミカタって何をしてる会社ですか?
ミ:よろしくお願いいたします!ミンナのミカタぐるーぷには、会社が3つあります。1つ目は「ミンナのミライ」という会社で、就労継続支援A型事業所を運営しています。軽度な障がいを持った子たちが企業で働くために訓練をする会社です。2つ目は「ミンナのナカマ」で、B型事業所を運営しています。A型事業所よりもちょっと多めな障害のある人たち、イメージで言うと今まで家の中にいてなかなか社会と触れ合ってこなかった子たちが社会に出てやってこうときの第一段階だと考えてもらえれば分かりやすいと思います。最後にもう1つ会社があって、「ミンナのシゴト」ですがここは一般の企業です。何やってる会社かというと、障がい者の就労支援事業所、今言ったA型B型両方ありますが、そちらの方に仕事を発注する会社。要は企業さん、大手の上場企業さんがうちは多いのですが、そこから仕事を受注して、全国の障がい者就労支援事業所に仕事を提供していく会社です。
け:「ミンナのシゴト」が提携している人数がめちゃくちゃ多いんですか?
ミ:今はそうですね、7,500人ぐらいです。
け:障がいを持った7,500人の大人に、仕事を振ってるのが「ミンナのシゴト」ってことでしょ。お前、すごいよ。言い方、変えるわ。あなた、すごいです!笑
ミ:いや全然大したことないよ。ほんとに、全然まだ足らなくて。全国で障がい者の就労支援事業所は1万5,800あるんです。ローソンと同じ数ですよ。
け:面白い!ほんで、何人おるんですか?
ミ:34万人。だから、もっと頑張らないといけないですね。
け:「ミンナのシゴト」はいい仕事を良い単価でとるわけじゃないですか。でも一方で失礼な話、そうではない安い給料で働いている人もたくさんいるわけで。
ミ:それは逆に言うと、健常者のそういう就労支援事務所のスタッフが悪いと思います。何でかと言うと、その福祉しかやった事がない人がほとんどなんですよね。言われた仕事を言われた単価で仕事を受けてきちゃうから安い仕事しかできないと思ってるだけなんですよ。だから仕事さえあればいいって思ってるスタッフがほとんどで、実は健常者が一番の問題だったりします。
け:それ相当面白い。
ミ:障がいのある子たちは、みんな仕事できるんですよ。でも、その上にいるスタッフができないから良い仕事を受けられないのが現状です。
(次回に続く・・・)