ONEARTIST対談 Annco Miura編

あんこ:私はパリで画家をしています。主にアトリエで最近作業しているんですけど、だいたいパリのギャラリーで展示をしたりとか、コロナのあとはオンラインギャラリーの方が今賑やかで活発で、そちらの方で作品を販売したり展示したりしていて、ちょっとここ2年間止まってた計画とかがまた最近少し話が動き出しているので、将来的にはそれがうまく回って現実的になれば良いなっていうことがありますけど、基本はアトリエで作品を作って、チョコレート食べてます。はい。

け み:ねえねえねえ、オンラインギャラリーって何?あんこちゃんの例のキュレーターがやっとんの?

あんこ:いや、えっとね、ちょっとちゃんと喋ると、私コロナの前からオンラインギャラリっていうのスカウトされて登録してたのね。昔コロナの前ってコレクターって、絵を買う人たちはオンラインでは買わなかったんだわ。洋服とかと一緒だよね。洋服もコロナになってからオンラインで買う人が増えたでしょ。それの理由が2個で、オンラインのシステムがよくなったこと。もう一個は画像の質が良くなったこと。っていうので、すごい良い高額の作品もギャラリーがしっかりした名前があったりするとすごい、それこそ村上隆とかが売れたりとかね。そんな時代に今なってて、そのおかげでコロナの前2年間は全く動かなかったんだけど、パンデミックが始まってから問い合わせが増えて動き出したんだけど、ある日私が出しているオンラインギャラリーにある財閥がお金をドンと出して広告をやり出したの。そうすると一気にワッと売れるようになって、フランスだけじゃなくて、フランス、イタリア、ドイツ、ドバイ、アメリカ、香港とかいろんなところからのお客さんがアクセスして作品を買ってくれるようになったのね。だからずっとすごい変わったんだと思う。

け み:やっぱりあんこちゃんはONEARTで一番大成しているアーティストやね

あんこ:ありがとうございます。

事務局:ホームページとかも今拝見しているんですけどめちゃめちゃすごいですね。

け み:ホームページあれだろ、見にくいだろw、あんこちゃんのホームページ。

あんこ:あれ変えなきゃね、ほんと。

け み:でもね、あれ、天才画家っぽい。俺のホームページみたいにサービスがしっかりして、来るとちゃんと見れるよみたいなのもサービス精神の感じが無くて、媚び売って無い感じが良い。

あんこ:全然動かしてないしね。一応3月の末から変える話が出てて…、ちゃんとします。

け み:いやでも天才っぽくて良いよ。だしさ、それで売れてさ、いやいや、ひろき(事務局)この人はね、ルイヴィトンあるでしょ。ルイヴィトンの会長がこの人の絵三枚買ったのよ。

事務局:まじすか。


タイトル「Constellation – Soleil levant sur la galaxie bleue  青い銀河に日出づる」
97 x 194 cms キャンバスにミクストメディア/ルイヴィトンコレクション

け み:まじっす。めっちゃやばいよ。もう大成功者ですよw。でもすごいね、オンラインギャラリー。俺自分のアートワークは気持ち的に休憩でさ、ちょうど一昨日かな、ONEARTをどうやってオンライン上で広めていくようにと思って、だからONEARTのホームページの打ち合わせもちょうどしとってね。ONEARTの見栄え、SNSもそうだし、そういうの今年はしっかりやっていこうと思ってるから、オンラインギャラリーっていう、そこまですごいものじゃないけどやっぱり見に来た人がそれなりに時間を潰せるサイトにしようかなと思って。

あんこ:そこでも作品販売ができるようにすれば良いと思う。あるいはもっと低価格の、例えばポストカード。だから投資だよね。例えば〇〇万円じゃなくて、その作家の何十枚限定でポストカード作りましたでも、日本ってね、絵を買わないんだわ。でも日本人って10万円の絵は一枚も買わないんだけど、1万円のものは10枚買うの。それは絵ではなくて、例えばバックだったりTシャツだったり、モノが好きなのね。だからそういう細かいもの、物販みたいな例えばハンカチとか、なんでも良いやマスクでもええわ。マスクはだめか、今は。そういう2~3000円のものでONEARTのグッズみたいなものを出せばオンラインももっと盛り上がるかもね。

け み:これは面白い、これは記事にしようよ面白い。日本人は絵を買わんのだわ。面白い。これ俺も良く言うけど、あんこちゃんが言う方が意味があるから。これ面白い。あざーす。ほんでさ、あんこちゃん、あなたがアーティストとして初めてのインタビューなんだけど、そもそもONEART、昔はDACって名前やったやん、んで始めて結構早い段階で連絡くれたんだよね、あんこちゃんが。私もやりたいって。ていう経緯で、一番最初の俺以外のONEARTのアーティストなんですよ、彼女が。その経緯を聞かせて。

あんこ:けみちゃんのSNSの発信でそれを見て私も参加したい!って連絡したの。それでね、私妹が障がい者だったの。もう亡くなったんだけど。2歳しか歳が変わらなかったから子供の頃から障がい者っていうのがすごい身近にいて。その時は本当に軽度から重度までの子供たちがいるような病院だったのね。だから私にはすごい自然だったの。例えばなんだろうな、いろんな子がいるよね。性格的に社会に馴染めない子供から、身体的に立てない子供から。それって私子供の頃から見ててすごい普通だったのよ。だから助けたいっていうよりは一緒にできることってもっとたくさんあると思っててね。多分いろんな職業訓練所もあるでしょうし、ONEARTみたいに一緒に絵を描きましょうっていう活動もあるでしょうし。もっとiPadとか、ツールを使えばもっとあると思うんだけどね。だからそれに参加するのはすごく自然なことだったし、私ケミちゃんのことすごい好きだし信頼しているからさ、ケミちゃんが始めたことだったら私もやりたいって思って。やることによって私にとってもすごい良くってね。そういう子たちから貰うエネルギーだったりインスピレーションだったり。ピカソは90歳ぐらいの時に「50年間探し求めてた子供のような感覚っていうのをようやく取り戻せた」って。だからすごい難しいのよ、絵を描き続けるって。だから私にもすごい良いことだと思ったし、WINWINですわ。

け み:さすが。さすが。いちいち絵になるよな言うことが。ピカソとか出しやがってよー。

あんこ:ただの酒飲みだわ私は(苦笑

事務局:ははは、それで言うと、今ONEARTに関わるようになったきっかけっていうのはお話いただいたと思うんですけど、そもそもケミさんとの出会いとかってどんな感じだったんですか?

あんこ:10年ぐらい前に私その時パリ市が運営してる建物一つ全部アーティストが作品を作ったり公開したりするレジデンスっていうのがあって、私そこのアーティストの一人だったんだけれども、そこは観光地みたいな感じでいろんな人たちが出入り自由だからね。そこに多分ケミちゃんが来た時に喋ったのが一番最初。

け み:そうそうそう。2012年の冬にね。そこに当時3人日本人がいて、俺はあんこちゃんの作品だけ好きだったの。そっからまた翌年とか行ったりして。ある時あんこちゃんが日本に帰ってくるっていう時に、、、違うか。俺が名古屋で個展して箱がすごい大きくて空いてるから「あんこちゃん作品どう?」ってやったんかな?

あんこ:そうそうあれだ、丸栄百貨店だ。あの時はありがとね。あ、ONEARTのホームページさ、いずれは英語バージョンとかもあるようにするとすごいこっちでも広めやすいと思うよ

け み:すみません!やります。

事務局:次の質問というか話を進めさせていただくんですけど、ONEARTの作品に対して、ONEARTに関わる上でいつも意識していることとか、「これは大事にしたいな」みたいに思っていることがあれば。

あんこ:さっきも言ったみたいに、自分も子供に戻ろうとします。

け み:すばらしい。最初にあんこちゃん失敗したかも。

あんこ:なんで?

け み:やっぱあなたはすごい人だわ。もちろんONEARTの中でもアーティストとしてぶっちぎってるけど、最初の人がこんな模範的レスポンスだと次の人が嫌だろー苦笑。んでさ、流石だよね。実際さ、原画見てさ、「おー!」ってあるよね。

あんこ:うん。でもだからこそ、それが子供の発想力でしょ。だから刺激をもらうんだよ。「こうするんだ」とか、「これにこの素材乗っけられないし」とかさ。「この余白はどう使えるか、この線はあれに使えるかな」とかさ。

け み:間違いない。俺も余白が大好きなの。これだけあってなんでここだけ描いた!?みたいなさ。めちゃくちゃ良いよね。

あんこ:普段使ってない脳みその部分に直接くるから、そういうものを見ると。

け み:相変わらず流石です、あんこさんは

あんこ:ケミさんのおかげです。

け み:お後がよろしいようで……

Zéro brûlant 灼熱のゼロ 81 x 116 cms 2020年 アクリル・和紙・キャンバス

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