親御さんインタビュー「学校の対応の差、責任はどこまでか」遊佐美香さん第3話

 

全何回になるか予測できない「親御さんインタビ ュー」普段のことをありのままに、お話しして頂いてます。

今回は遊佐美香さん(お母さん) ゆうご君(兄)あゆむ君(弟)の第三弾です。 千葉から大阪府交野市に引っ越し、環境が変わった事や「不登校ゼロ」を目指している学校に通い 出した事もあり以前より楽になったと話すお母さん、今回も興味深い話が出ました!

母 : “えがおの教室”のある枚方市(大阪府)の学校に通ってる子のお母さんから聞いてる話なんですが、その学校では普通のクラスから支援学級に1時間しか居られないっていうルールがあるらしく、本人がどんなにしんどくても教室(普通学級)に行かなきゃいけないっていう、しんどい中で過ごしてる子たちが通ってる現状みたいなので、それと比べるという交野市というところは、すごくお手を掛けていただいてるなっていうところ、感謝しているところです

け : ごめんなさいちょっと枚方市の話ちょっと理解できなかったのでもう少し細かくゆっくりと。

母 : えっと、まずうちは交野市ですw、で”えが お”(施設:以下”えがお”)に通ってる子供達の学校の話なんですが、その学校は普通学校で、校内に支援級っていう特別なクラスがあって、”えがお”の子たちがよく行くクラスなんですけれど、 その支援級には、常に朝から夕方までいられる訳ではなくて、一時間目から五時間目まであった時 には、じゃあ一時間目だけは支援級で過ごせるけど二時間目から五時間目は普通級で過ごしてね!っていうようなところがあるみたいで、なのでしんどいことが多々ある、その時間に手をかけられる先生がいなくて結構しんどい中、爆発しそうになって学校帰りに”えがお”に来るって子達も多いので…学校も市町村によって全然は違うんですけど、そういう地域に比べると交野市はすごく手厚く観ていただいてるなーっていうのは有難いです。

け : ごめん話に着いて行けてないんだけど、特別支援学級がある?特別支援級はあるが、その生徒は一時間しか利用できないって事?

母 : はい、そうです。

け : それってインクルーシブっていうこと?逆にインクルーシブ教育って事?

母 : えと… 、インクルーシブというよりも、苦手な勉強、たとえば国語ができないなら国語の一時間は支援級の方へ行きましょう。あとは普通級で過ごしましょう、っていう。

け : すごいそれw!苦手な教科は捨てて良いでっていう意味?

母 : そうですねw

け : そんなのありなのっ!?

母 : あの、集団での学習について行けない?例えば、ひらがなが読めない子にひらながの事やっても、個別指導が出来ないので、ただただ分からない…、勉強が遅れてちゃった子はついて行けないので全く別の学習をする。例えば、足し算が出来ない子にまずは数字の1を教える、じゃあその子の算数は支援級でやりましょうっていう形ですね ただ、勉強だけじゃなくてコミュニケーションの問題とか、実際にそこに居るのが難しい子たちにとって「その環境が続く」っていうのはすごく負担はかかっているところではあるなあというので そういうストレスが原因で、それから他害になってしまったりとか、結構手を上げてしまうようになったりとかというのはすごくありますね。

け : ちょっとごめんなさいw、枚方市にすごい興味が出てしまって…、えーっと要するに学校は、 障がいのことは無視する学校ということ?結局は。

母 : おそらく…、枚方市自体の教育委員会の方は そういうふうには唄ってないのかもしれないんですけど、実情の現場的には結構そういう所があって、校長先生とかにもよるんですけど、学校の先生が変わるとそこのやり方がだいぶ変わるので、 その辺の差はあると思うんですけど、今通われている学校だとちょっとお母さんがしんどいなーっていう話も聞きますね…。下校時間引き渡しを門の中で、私たちお子さんを受け入れるんですけど 「帰りたくない」とかあったり、テンション崩れて帰ってくると教室に戻ってしまったり、門のところまで来なかったりするんですね、ただ私たちが難しいのが学校と契約をしてるわけじゃなくてお母さんと契約をしているので、学校の責任がどこまでかっていう、すごく曖昧なラインでの下校引き渡しになるんですね、その時に先生達は用事があるので「僕帰りますね」とかって言って居なくなっちゃって、もう私たちが校内を歩いて子供を探すとかも結構あったりするので、その辺とかも学校側と話をさせてもらったりもしました…

け : ほうほう…ちょっと理解ができないのが、学校が嫌なのに「学校から出たくない」の?どゆこと?

母 : あの…、嫌というか、気持ちの切り替えが出来ない。学校から”えがお”来るっていう、その気持ちの切り替えが上手く出来てなくって、学校側にはそこの切り替えをしてもらいたいんです。私たちからしたら学校の先生たちが「これから”えがお”だから」って言うところの切り替えをしてもらえればいいんですけど、話もぜずそのまま連れてきてしまうから「えがお嫌だ」的な(苦笑) そこのお子さんは特に特別かなと思うんです、難しいお子さんではあるのかなと…

け : ほー、ちなみに枚方市についてもう一個。え ーと軽度…、軽度って言ってももちろんレベルはいくつもあるけども、 重度というか、それなりに障がいのある子も一時間だけを特別支援級で、あとは普通級なの?

母 : 私も実際、お母さんだよりで聞いているので実際その辺の詳細っていうのちょっと曖昧なところがあると思います。あの受け取り方とかもあるし、実際学校までその件に関して問い合わせてい る訳ではないので…

け : 了解了解、なんか…学校の話って親御さんに聞いた事ないのよ今まで、で…、その学校逆に凄えなって思ったり、逆に速い。めっちゃ進んどるやん!って感心する反面、親の身になったら「おいおい、しっかり学ばせてくれよ」だよね。

母 : そうなんですよね、そういう事を配慮してくれてるなら良いんですが、ただ居るだけだったり、普通の担任の先生はそこまで分からないので「なんでじっとしてられないの!」とかみんなの前で注意されて心がズタボロになっちゃうとか、そうなるとお母さん的にもどうなのかなって思うところも多いみたいです。

け : そういう環境は枚方市の親御さん情報の話だよと、んで、ゆうご君あゆむ君が今住んでるのは交野市で、ここは申し分ないと。では、引っ越してくる前の千葉の話を教えてほしくて、千葉の時は二人とも学校は?ということで次回は、引っ越しの前と後の変化について伺います。お楽しみに。

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